ムービーメーカーで出来る切り取りの色々

ムービーメーカーで素材の切り取り編集を行いたいと考えておられる方もとても多くおられます。ただ一言に切り取りとはいっても動画の不要な時間を取り除くトリミングや分割、映像内の不要な部分を取り除くクロップ、画像内から不要な部分を取り除くトリミングといった用語が様々入り乱れるところです。このページではムービーメーカーで出来る切り取りに関連した様々な方法をまとめてご紹介しています。

ムービーメーカーでの切り取りという言葉の定義

ムービーメーカーで切り取り編集を行うと一言にいってもその意味は様々です。さらに紛らわしいことに「トリミング」という言葉の意味は動画編集と画像編集とで意味合いが変わります。紛らわしい切り取り関連の用語をまず整理しておきましょう。

  • 動画の中から不要な”時間”を除去すること:トリミング
  • 画像の中から不要な”領域”を除去する事:トリミング
  • 動画の中から不要な”領域”を除去する事:クロップ

ややこしいのがトリミングというワードで、動画編集においては一般的に時間的に不要な部分を除去する行為を指して用いられます。しかし同じトリミングというキーワードは画像編集の世界においては不要な領域を除去する事を指して用いられます。動画編集の世界では不要な領域(ドット)を消すことはクロップという別の言葉で表現するので、初心者の方は特にこの辺りは整理しておくと良いかもしれません。

ちなみにこのページではトリミングとクロップに加えて分割についても含めて、ムービーメーカーで出来る切り取り編集のすべてを網羅した内容となっています。

ムービーメーカーで動画のトリミングと分割

まずは動画ファイルのトリミングを行っていきます。動画のトリミングとは不要な時間を除去する事です。ムービーメーカーでは動画の切り取り編集としてトリミングと分割というメニューが用意されています。実際に切り取り編集を行ってみましょう。

トリミング編集

動画クリップから不要な部分を除去して、必要な(使える)時間帯の領域だけを残します。動画クリップをダブルクリックすると表示される「ビデオツール>編集」タブから「トリムツール」を選択します。このツールから動画内の不要な部分を除去することが出来ます。

トリムツールに切り替わったら、開始時間と終了時間をバーで指定します。必要な部分だけを残してトリミングすることが出来ます。

分割の編集

動画ファイルを切り取って分割したい場合もよくあります。ナイフツールやカットツールなど動画編集ソフトによって呼び方が変わりますが、ムービーメーカーでは「分割」というメニューから切り取って2つにわけることが出来ます。

分割を行う場合にはまず時間のインジケータを切り取りたい時間に合わせてから、「ビデオツール>編集」タブから「分割」メニューを適用します。これで2つに動画クリップが分割されたのを確認できます。

ムービーメーカーで画像のトリミング

ムービーメーカーで画像の中から不要な部分を消して、見せたい部分だけを表示する編集を行ってみます。ただ先に結論を言ってしまうとムービーメーカーに画像のトリミングを精密に行える機能は搭載されていません。画像の正確なトリミングはムービーメーカー内では不可能なので、しっかりとトリミングをしたいのであれば別の画像編集ソフトを利用する事をお勧めします。ここではムービーメーカーで出来る画像のトリミング「のような」編集方法をご紹介しています。

画像のトリミング(ズーム)

前述のとおりムービーメーカーでは画像のトリミングは出来ません。なのでムービーメーカー内だけで完全な画像のトリミングは不可能です。しかしトリミングの範囲がそれほど複雑でない場合に限り、ズーム効果を利用する事で不要な領域を見せなくする編集は出来ます。

例えば以下のように映りこんでしまうと視聴者の視線が持っていかれそうな不要な個所や人物が入っている場合に、ズームアニメーションを使って見えなくすることが出来ます。ムービーメーカーにはズームアニメーションがいくつか用意されているので、写真のトリミング位置に合うズームアニメーションをいくつか試してみるとピッタリハマるものがあるかもしれません。

ペイントでのトリミングがおススメ

ムービーメーカーをお使いだという事はウィンドウズ環境なので「ペイント」も標準で搭載されているはずです。ペイントソフトをウィンドウズ内で探して立ち上げましょう。画像の切り取りならムービーメーカーよりもペイントを使った方が確実です。

ペイントの中にトリミングを行いたい写真を取り込み、範囲を選択してトリミングを適用します。これで必要な部分だけを残すことが出来ます。

ムービーメーカーで動画のクロップ

ムービーメーカーで動画内の不要な「時間」ではなくて「領域」を消したいという事もあるかもしれません。しかしこちらもムービーメーカーには動画のクロップの機能が搭載されていませんので、出来ることはクロップ「のような」編集方法に限定されます。具体的な方法は前述の画像のトリミング「のような」編集方法でもご紹介したズームアニメーションの適用方法以外に選択肢がありません。

動画内から不要な部分を除去するというクロップ機能が搭載されている動画編集ソフトは実際にはあまり多くありません。動画のクロップが必要になってくる場合には合成に特化したAfterEffectsなどのソフトであれば自由自在にどんな形にでも切り取ることが出来るので、動画編集ソフトの切り替えを検討した方が良いかもしれません。

ムービーメーカーで出来る切り取りと貼り付け編集

ムービーメーカーでは他にも単純に動画クリップを切り取って別の場所に移動する編集も出来ます。この場合「ホームタブ>切り取り」からクリップの切り取りを行って、その後「貼り付け」からお好みの箇所に貼り付けを行うことが出来ます。一度挿入した動画や写真クリップの場所を移動したい時やコメントやBGMの移動や貼り付けにも利用する事が出来ます。

ムービーメーカーでの切り取りは色々種類がある

ムービーメーカーで切り取りとして出来る編集方法には色々なパターンがありました。特にトリミングという用語は動画編集の世界と画像編集の世界とで意味が変わるのでとても紛らわしい用語です。クロップや単純な切り取り&ペーストといった用語も混ざってくると、ムービーメーカー単体で出来る切り取り編集の説明というのは少し難しくなってきます。

出来る限り整理してムービーメーカーの切り取り編集について記載させて頂きましたが、用語に混乱しておられた方の頭の中の整理に少しでもお役立ていただければ嬉しく思います。それでは動画編集を楽しんでください。

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