エンドロールの作り方 – 初級編

結婚式のエンドロールを自作する方も最近はとても増えています。エンドロールの作り方のアプローチにも様々あり、アプリを使ったりパソコンの動画編集ソフトをどれにするのかによって作り方は大きくとなってきます。しかしエンドロールを作るために利用するソフトやアプリ全てで全ての人が理想とするエンドロールが作れる訳ではありません。利用するソフトやアプリに必要な機能があるのかどうかというのがとても大きな問題となってきます。このページではエンドロールの作り方の大まかな流れと、実際にエンドロールを作るためにどのようなソフトが必要となってくるのか、各動画編集ソフトの違いや限界などにも触れながらエンドロールの作り方をご紹介しています。

エンドロールの色々な種類

結婚式で上映するエンドロールには様々なデザインやレイアウトのものが存在します。初心者の方はどの動画編集ソフトでも大抵同じようなエンドロールを問題なく作ることが出来るのではないかとお考えかもしれませんが、実際には動画編集ソフトの機能的な限界として作ることが出来ないエンドロールもたくさんあります。まずはエンドロールと一言でいっても、レイアウトやデザインが異なるエンドロールがたくさんあることを確認しておきましょう。

全画面構成のエンドロール

結婚式のエンドロールを自作する時にしばしば利用されるムービーメーカーでは、このレイアウトまでが限界です。デザイン要素を加えたり、スライドショーを画面の左や右に表示する為に必要な複数の素材を同時に扱う機能がムービーメーカーにはありません。機能的な限界があるため、エンドロールで作れるレイアウトも限られてきます。

2画面構成のエンドロール

2画面構成というのは、スライドショー+ゲストの出席者一覧名簿のエンドクレジット部分の2つの要素の事です。これら2つの要素を左右にずらして、黒い背景の上に置いたシンプルなタイプのエンドロールになります。画面構成はとてもシンプルですが、このレイアウトを作ることが出来ない動画編集ソフトもたくさんありますので、注意が必要です。

3つ以上の素材を組み合わせるレイアウト

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3つ以上の要素というのは「背景画像+スライドショー+ゲストの出席者一覧の名簿データ」の3つです。上記画像のレイアウトが代表的な例となります。結婚式のエンドロールをプロに依頼する場合、このような自由なレイアウトで作成してもらえることが多いです。プロ用のソフトでは複数の写真やデザインを同時に配置したりアニメーションさせたりする機能がしっかりとついているため、このような複雑なレイアウトが作成できます。

1つずつ詳細を見ていきましょう。

全画面レイアウトのエンドロールの作り方

写真を使ったスライドショーを画面全体に広げて、名前の一覧をその上に表示するタイプのエンドロールです。このシンプルなタイプのエンドロールは結婚式の自作エンドロールではよく目にしますが、これらはほとんどがムービーメーカーで自作されています。

ソフトはムービーメーカーでOK

ムービーメーカーではスライドショーを簡単に自作することが出来るので、初心者の方も簡単にスライドショーを作成することが出来ます。さらに結婚披露宴に出席してくださったゲストの名簿一覧データを下から上にスクロールさせるテキストアニメーションも元々入っているため、エンドロール特有のエンドクレジットのアニメーションも簡単に作成することが出来ます。このシンプルなタイプのエンドロールを作る場合は、ムービーメーカーを利用すると簡単に作ることが出来ます。

スライドショーと一覧をずらすエンドロールの作り方

スライドショーとゲストの名簿一覧クレジットデータを左右にずらす配置を行う場合、背景が黒いとしても「背景の黒画像+スライドショー画像+エンドクレジットの一覧」の3つの要素を画面内に配置していることになります。背景画像の上に「テキスト」を加えることが出来る動画編集ソフトは多いですが、画像の上にまた画像や動画を自由に配置できるソフトはあまり多くありません。特にフリーソフトでとなると、選択肢がかなり限られてきます。

ムービーメーカーでは「背景画像+テキスト」の組み合わせしか作ることが出来ないので、この画面レイアウトはムービーメーカー単体では作ることは不可能です。

AviUtlとiMovieでもこのタイプのエンドロールが作れる

フリーソフトの中からこの画面レイアウトを作れるものを探すとAviUtlとiMovieがおすすめできるかもしれません。AviUtlでは100個の素材を同時に自由に配置してエンドロールを作ることも可能なので、この画面レイアウトも作ることが可能です。しかしAviUtlでは最初に行う設定がいくつかあるため、ムービー制作が全くの初心者の方には少し敷居が高いかもしれません。

もう一つ候補に挙がってくるソフトはiMovieになります。iMovieではピクチャインピクチャという画像や動画の上にさらに画像や動画を配置できる機能が搭載されていますので、「背景画像+写真+テキスト」というレイアウトの作ることが出来ます。上記の画像はiMovieで作られたレイアウトです。ただiMovieの弱点としてテキストアニメーションが自由な位置に配置できないというデメリットがあります。エンドロールの出席者一覧のスクロールアニメーションが画面の中央位置に固定となってしまうので、左右に位置をずらすことが出来ないという点が難点です。

背景にデザインを加える自由なレイアウトのエンドロールの作り方

背景にデザイン要素を配置して、前景に写真や動画、さらにコメントや出席者一覧の名簿クレジットのスクロールアニメーションといった複数の要素を同時に配置してアニメーションさせていきます。このレイアウトやデザインを作ることが出来るのは、複数の写真や動画を自由に配置できるソフトに限られてきます。(扱いたい要素の数次第)

ムービーメーカーやiMovieでは同時に編集で扱える素材の数に(かなり少なめの)限界が設けられていますので、この辺りはAfterEffectsやPremiereProなどのプロ用のソフトには全く太刀打ちできません。複数の素材を自由に配置したエンドロール作りでは代表的なものではAfterEffectsがおススメになります。

AfterEffectsでなら複雑なエンドロールも作れます

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AfterEffectsを利用すれば、複雑なエンドロールも自由自在に作成できます。しかし使いこなすのが難しいので、初心者の方にはゼロから作ることはお勧めできません。初心者の方で自由かつ複雑なレイアウトのエンドロールを自作したいようであれば、テンプレートを利用しないと難しいでしょう。

基本的なスライドショー用のテンプレートを利用して、エンドクレジットのスクロールアニメーションだけを自分で付け加えるという選択肢もあります。アニメーションの作成にはキーフレームの概念を理解する必要がありますが、簡単な位置アニメーションの制作ぐらいであれば初心者の方でも勉強すれば多少は出来るようになるはずです。デザイン性の高いエンドロールを目指す場合にはAfterEffectsを利用しましょう。

エンドロールの作り方は色々

結婚式ではもはや定番となったエンドロールですが、その作り方のアプローチや作るために必要となるソフトは様々です。エンドロールを作るために利用するソフトによっては作ることが出来ないエンドロールもたくさんあるので、自分が作りたいエンドロールが本当に作れるソフトなのかどうか、事前に機能を確認しておいた方が良いでしょう。

初心者に人気のfilmoraやPowerDirectorなどの有料の動画編集ソフトにも機能的な限界があり、出来ない事がもちろん存在します。有料のソフトならなんでもできるという訳ではないので、その点も注意してください。

このページでは初心者の方向けにエンドロールの作り方の基本的な概念についてご紹介させて頂きました。実際の作り方は利用するソフト毎に異なってくる点ですので、利用するソフトを決めたらそのソフト特有の操作方法に従ってエンドロールを自作してみてください。

素晴らしいエンドロールが作れるといいですね。

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