AviUtlのタイムラインの基本操作まとめ

AviUtlの拡張編集ではタイムラインを使って効率よく動画編集を行っていきます。動画編集の際にメインで利用されるタイムラインではカット編集を行ったり、分割やタイミングの調整など基本的な動画編集で行えるほとんどの事が可能です。タイムラインで編集を行っていくにあたり、カットや分割といったタイムラインでの基本の操作を習得しておくと良いでしょう。このページではAviUtlのタイムラインで行う基本的な操作や、タイムラインの各機能についてをご紹介しています。

タイムラインとは?

タイムラインとは大抵どのような動画編集ソフトでも搭載されている機能で、時間軸に沿って様々な要素(動画や写真や平面やエフェクトなど)を配置して、重なりの順序やタイミングを調整するための機能の事を指しています。動画編集を行う上でのメインとなる機能で、基本的にはこのタイムライン上で動画や写真に対する編集操作を行っていきます。

  • 横軸:時間の流れを表します。右へ行くほど時間が進んでいきます。
  • 縦軸:レイヤー(動画や写真や平面などの要素の事)の重なり順序を調整します

縦に表示されている「現在の時間を示すインジケータ」がある位置の映像が画面に表示されます。

タイムラインの時間の軸操作の基本

タイムラインの横方向は時間の流れを示しています。

時間の表記と確認

タイムラインの横方向は時間の流れを表しています。右へ行くほど時間が進んでいることを示します。時間がメモリ上に表記されているのでこのメモリを確認することでもタイミングを合わせることが出来ます。

タイムラインの移動

タイムラインは横軸方向に時間が進んでいきますが、長尺の編集を行っているときにはタイムライン内に収まりきらなくなります。タイムラインの上に表示されている左右方向のスクロールバーを利用すると、タイムライン内で左右に時間を移動することが出来ます。切れて見えなくってしまっている素材がある場合には、スクロールバーを使って左右に移動しましょう。

スクロールバーはマウスのスクロールをクルクルと回すことでも移動させることが出来ます。

タイムラインの拡大縮小

タイムラインの縮尺は調整することが出来ます。長尺の素材を取り込んだ場合や、複数の素材を配置して動画全体が長くなった場合には、タイムラインの縮尺を調整して見やすくしましょう。

タイムラインの縮尺はタイムライン左上のルーラーから可能です。目盛りを左右にドラッグすることで拡大したり縮小したりすることが出来ます。

タイムラインのレイヤー順序の操作

タイムラインの縦方向はレイヤーの重なり順序を示しています。

レイヤーとは?

そもそもレイヤーという言葉に聞きなれないという方も多いかもしれません。レイヤーというのは直訳では「層や重なり」の事を示しています。動画編集ソフト上では重なる要素である「動画や写真、音声やその他のアイテム」すべてをどれもレイヤーと呼びます。各オブジェクトがタイムラインに配置された時点で、全部レイヤーと呼ばれるようになります。デザインや動画ソフトなど、複数の素材を同時にコントロールすることが出来るソフトではよく利用される用語です。

AviUtl上では、各動画素材や写真、コメントなどの単体を指してレイヤーと呼んでいるわけではないようで、動画編集ソフトではトラックという言葉で呼ばれている、段そのもののことを指してレイヤーという用語が利用されています。動画編集ソフトでいうトラックと、AviUtlのレイヤーという言葉はほぼ同義語であると記憶しておくと良いでしょう。

レイヤーに追加できる要素の種類

レイヤーとして挿入できる要素は、動画や画像やテキストや音声です。一般的な動画編集ソフトでは音声用のトラック、動画用のトラック、BGMや効果音用のトラック、オーバーレイ用のトラック、と分類されていることがほとんどです。しかしAviUtlでは各トラック(レイヤー)に追加できる要素の種類は特に限定されていません。その為音楽や動画や写真やテキストを、どこでも好きに配置できるというメリットを持っています。

レイヤーの重なりの順序を調整する

AviUtlではレイヤー番号が大きくなればなるほど、画面上でも上につまり前面に配置されることになっています。これはタイムラインの見た目では下に配置されるほど前面に配置されるということになります。After Effects やPhotoShopなどではレイヤー番号が小さいほど上にくる仕様なので、いわゆるプロ用ソフトとは逆になるので注意が必要です。

  • レイヤー番号が大きければより前面に配置される
  • タイムラインの見た目では下にあるものほど、画面上では上(前面)に配置されることになる

レイヤーは100個まで

AviUtlではレイヤーの総数が100個まで扱うことが出来ます。これは動画でも写真でもテキストでも100個までであれば、同時に表示して位置やサイズなどを自由にコントロールすることが出来ることを意味しています。100個以上のオブジェクトを同時に表示してコントロールする必要があるプロジェクトというのは一般の利用ではあまりないかもしれませんので、100個レイヤーが扱えれば十分不足なく編集ができるはずです。

タイムラインのその他の機能

レイヤーの表示/非表示切り替え

各レイヤーの「Layer 1」などのタブをクリックすると、そのレイヤーの表示と非表示を切り替えることが出来ます。画面上で隠れてしまって状態の確認がしずらいときに一時的に上に配置されているレイヤーを非表示にすることで確認がし易くなります。

タイムラインにグリッドを表示する

タイムラインの標準の状態では縦方向には線が表示されていませんので、時間が表記されている箇所から離れてしまうと時間の確認がしづらくなってしまいます。しかしグリッドを表示することで、目的に合ったタイムラインの見た目に調整することも出来ます。

グリッドの表示はタイムライン内の空白を「右クリック>グリッド(BPM)の表示」から可能です。さらに「右クリック>グリッドの設定」からBPMグリッドの設定として、テンポを60にさらに拍子を1/4と調整すると、1秒間隔のグリッドを表示することが出来るようになります。タイムラインの視認性が増す賢い設定です。

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